あんどーのブログ

編入関連のことを書きます

東大に落ちるはずだった高専生が、3人の高専生と出会い運命を変えた話

編入体験談です。

ラノベみたいなタイトルですが、もう公開したので後悔しても仕方ありません。

スペック

席次

1~4位をウロウロしてました

TOEIC

2年1月:715点

3年12月:820点(IP)

4年6月:855点(提出)

4年12月:795点(IP)

勉強時間

4年から始めたStudyplusの記録時間は1445hでした。

夏休みや春休みよりも、何故か10月の勉強時間が一番多いです。

きっかけ

東大編入を決意したのは中3のときです。

高専という学校の存在を知り、卒業後の進路について調べてみると普通高校よりも東大に進学しやすい、しかも体験談を見ると先輩方はみんな3年や4年から勉強を始めている...。

1年からバリバリ勉強すれば余裕で受かると思い決断しました(余裕ではなかった)。

東大に行きたかった理由は、「東大王」というクイズ番組を見ていてなんとなく憧れがあったのと、好きな人に告白してフラれたので自分を変えたいと思っていたからです。

ちなみに「東大王」に関しては、初回の2016年10月から現在まで一回も見逃してません(謎の自慢)。高専1年のときには伊沢さんのイベントに行ってサインを貰い、ツーショットを撮ったりもしました。

あと実は高専受験もだいぶ危なかったんですよね。

当時はゲーム(太鼓の達人とマイクラのHypixelサーバー)しかしておらず、中3の10月ぐらいに推薦をとれないことが分かって勉強を始めたのですが、とりあえず模試を受けてみたら偏差値が40台でした。

東京高専は全学科E判定、第一希望の情報工学科に関しては偏差値が低すぎて合格率が測定不能になっていました(「25%」とか書かれるところが「-%」となっていた)。

1年

英単語の暗記しかしてません。

入学してしばらくは20時まで図書館に残り数学の予習をしてましたが、授業で予習した単元を教わったときに「予習より授業の方が圧倒的に効率が良い」と感じてやめてしまいました。青チャートに取り組んだりもしましたがすぐに断念しました。数学の勉強は完全にやめてしまったので、今思えば復習だけでもしておけば良かったなと思います。

それからは英単語の暗記に完全シフトします。昼食を食べながら、授業中も、電車内でも常に英単語帳を眺めていました。英単語の暗記は、知識がなくても誰でもできるのでオススメです。ただ自分は英単語しかしなかったので、ListeningやReadingの勉強もすればもっと良かったと思います。

学校の過去問置き場に東大の過去問を見に行ったりもしてました。もちろん少しも分からなかったですが、見てるだけでワクワクしました。

部活はESS同好会という英会話の同好会に入りました。クイ研があればクイ研に入りたかったですが、東大二次で英語面接が行われたときに役立つようESSにしました。

あと春休みには海外交流派遣プログラムに参加して、オーストラリアに行きホームステイや現地高校での授業を体験しました。ホームステイ中、ショッピングモールで迷子になり、拙い英語でどうにかスタッフに相談して生還したのは良い思い出です。

オペラハウス

ハーバーブリッジ

やる気のないカンガルー

2年

ESSの同好会長になりました。3年でも同好会長をやることになりますが、インターンのESや編入の志望書に書いたり、(滑り止めの)面接で話したりできたのでラッキーです。

夏休み前までは引き続き英単語帳のみをやり、夏休みから公式問題集を使ってTOEIC対策を始めました。Listeningはオーバーラッピング、ReadingはPart7の文章を読みまくるという感じでやってました。Part5,6は捨ててました。

あと英語の弁論大会に参加しレシテーションを行いました。参加した理由としては、英語の発音を鍛えたかったのと、東大二次の面接で「高専時代にやってきたこと」として話すことを作っておきたかったからです(話さなかったけど)。

参加者がレシテーションorスピーチする文章が載ってる冊子

前期には高専で「情報工学概論」という授業があり、就活や大学編入の流れを調べて発表するという活動があったのですが、自分は東大編入について科目や試験時間などを発表しました。クラスで覚えてる人がいるかは分かりませんが、伏線回収できて良かったです。

3年

3年から数学の勉強を始めようと思っていましたが、休校、そしてオンライン授業のせいでなんかやる気がなくなりました。夏休みまでは英単語とTOEIC対策のみやってゲームしまくってました。GTA4 GTA5Watch Dogs2Dragon's Dogma: Dark ArisenMHWを1ヶ月で全クリしました。

夏休みの途中からマセマで微分方程式の予習を始めました。マセマは予習に向いてないので、学校の教科書か編入問題集で予習、あるいは3年までの復習をしておいた方が良かったと思います。あと夏休み中にMHW:IBをネッ友にキャリーしてもらいながらクリアしました(まだミラボ倒してねえ...)。

春休みからはさらに色々と数学の勉強をし始めました。この頃は電子情報工学科志望だったので物理の勉強もしてました。春休み中にやったことは以下のとおり。

徹底演習は解説が分かりにくいし誤植も多いので、最初に手を出す本としては間違いでした。1問の解説を理解するのに1時間以上かかったりもしてました。最初は徹底研究とかからやり始めた方が良いと思います。

小中学校が同じだった友達の受験が終わったので、一緒にDeep Rock Galacticを遊んだりもしてました。

4年前期

春休み中にスマホを手に入れたので(それまでガラケー)Studyplusを始めました。これが一つ目のターニングポイントでした。

4月は春休みの勉強の続きと、徹底演習で複素関数、物理のエッセンスや名門の森で物理の勉強をしてました。

5月からハイパートレーニング、徹底研究で東大の範囲をやり始めました。

6月は新たにポレポレと基礎英語長文問題精講をやり始めました。

実験やインターンに向けた準備など、この頃は色々と忙しかった気がします。夏休み直前に数学の先生に徹底演習の問題について質問しに行ったりもしました。

夏休みに入って力学演習と電磁気学演習に手を出しましたが、これらの本がムズすぎて挫折しました。決断は早い方が良いということで、志望学科をシステム創成学科に変更しました。でも、ちゃんと調べてみたら電情よりもシス創の方が自分に合ってそうなので良かったです。

夏休み後半にはインターンに行きました。自分が行った企業は高専出身の社員さんが多くとても良い雰囲気で、「就職も悪くないな」と思いました。インターン最終日に書いたブログを載せておきます。

tech-blog.cloud-config.jp

そして、インターン期間中に二つ目のターニングポイントが訪れます。

出会い

Studyplusで君が過去問の解答を共有してくれる人を探していました。自分はその投稿を見た時、「やってみたいけど、まだ過去問を解けるレベルでは無いから無理だな...」と思っていいねだけ押しておきました。

そしたらDMが来ました。自分が押したいいねが「参加します」という意思表示だと勘違いされたみたいですが、「まあなんかのご縁だしやってみるか」と思って参加することにしました。自分より先にいたよっしー君と、後から加わったそう君を含む4人のグループが出来上がりました。3人ともStudyplusのタイムラインで見てた人たちなので、自分がその人たちと関わることができるなんて嬉しいと思った記憶があります。

少しこのグループについて話をさせてください。

自分は彼らがいなかったら絶対に合格できてませんでした。過去問の解答を共有したり分からないことを質問したりできましたが、編入勉強の辛さを共有できたのが大きかったです。編入は孤独の戦いになりがちですが、彼らのおかげで「こんなことしてるのは自分しかいないんじゃないか」という気持ちを解消できました。

最初は3人についていくので精一杯で、過去問は教科書やネットを見ながらなんとか解いてました。「こういう人たちが受かるんだろうなぁ」「一番合格率低いのは自分だろうけど、一人だけ落ちるのは嫌だなぁ」とか思ってました。

文字で表すのは難しいですが、本当にお世話になったんです。4人の中で自分だけがただ恩恵を受けている感じで、自分は何か与えられただろうかと疑問に思います。

彼らが編入体験談を書いたらリンクを載せようと思います。

  • 君の体験談

4年後期

9月から、毎週各自で過去問を解いておき、週末に疑問点などを4人で話し合うという通話をするようになりました。12月までは他大の過去問を解いてました。

10月に「もうそろマジで本気を出さなきゃな」と思い、毎週50h勉強することに決めました。4週連続でこの目標を達成し10月の勉強時間は200hを超えたわけですが、これが結構しんどくてこの1ヶ月は常に寝不足だったと思います。しかもその後燃え尽きてしまい、受験本番までずっと微妙な勉強時間になってしまいました。受験期間は長いので、自分の限界の7~8割ぐらいを目標にした方が良いと思います。

12月にEMaT 工学系数学統一試験というものを受けました。受験者数も少なくレベルの高い試験ではないですが、人生で初めて偏差値70とかいう文字を見たので面白かったです。サイトに過去問が答え付きで載ってるので解いてみても面白いかも。 

線形代数だけなんで満点者少ないん?

1月からは東大の過去問を解くようになりました。英語の先生(ESS顧問)に過去問の解答添削をお願いしたりもしました。英語の過去問添削は、1月と5月で2回してもらいました。

また、高専では「数学総合演習(発展)」という科目があり編入の過去問がテストに出されるのですが、今の先生がその科目を担当するようになってから史上初の満点を取りました。ただ、その年は自分以外にも2人満点を取っている人がいて凄い年でした。その2人は自分よりも圧倒的に数学ができる人たちですが、その内1人は自分と同じクラスの編入志望の人で、何度も数学の質問をさせてもらってました。前述した3人もいますが、同じクラス内に自分と同じ熱量で勉強をしている友達がいたというのは本当に心の支えになりました。

4年春休み

持っている本に関してはある程度できるようになってきたので、新たな本を入手してそれらの勉強をしました。

  • ビジュアル英文解釈Part1&Part2
  • 英文和訳演習 中級編
  • ドラゴンイングリッシュ基本英文100
  • 工業英語ハンドブック 工業英検 基礎例文・単語集
  • 大学編入のための数学問題集
  • ベクトル・行列・行列式徹底演習
  • 工学系学生のための複素関数攻略への一本道

この頃からメンタルがブレイクし始めました。それまではずっと「俺なら東大に受かるやろ」と思ってましたが、唐突に不安を感じるようになりました。試験が近づいてきたことによる不安もあると思いますが、ずっと引きこもって勉強しかしてなかったのが良くなかったと思います。勉強時間を減らしてでも、週何回かは外出して気分転換した方がいいです。ご飯を食べてるときにわけも分からず涙が出てきて母親に慰めたりしてもらってました(恥ずかしい)。春休み最後の2週間は勉強のやる気が起きませんでした。

5年

4月、久しぶりに友達に会い、研究室に配属されて環境も変わったのでメンタルが復活しました。勉強のやる気も復活し、「直前だからもうやるしかない」と思って頑張ろうと思いましたが、またすぐにモチベがなくなりました。

5月、GWに東大まで過去問を取りに行って「郵送で請求してください」と断られました。ちゃんと郵送で請求しましょう。

5月はメンタルが人生史上最も深いところまで落ちて、勉強のモチベも0に近かったです。自信がないとかじゃなくて「俺は今年、絶対に落ちる」と思って浪人を覚悟しました。元々東大に落ちたら浪人するつもりだったので、浪人生の生活や、仮面浪人は可能なのかとか、色々と調べまくってました。勉強のモチベも無かったので、あたしんチマオメエアニメの動画を全部見たり、THE MAKINGを見て現実逃避してました。さらに体験談で自分より勉強時間が少ない先輩を見て安心したりしてました(僕は最低人間です)。

そういえば、5年になっても部活は毎週参加してました。部活のある日は授業が無いので学校に行く用事はありませんでしたが、わざわざ部活のために通ってました。というより、勉強をしたくないので参加してたんだと思います。後輩しかいない環境で進路活動を忘れることができ、一時的にメンタルを回復できる貴重な時間でした。滑り止めの前日かつ東大の2日前にもちゃんと参加しました。

6月、数学の先生に最新の過去問の添削をお願いしました。そしてこの時期にBIOHAZARD RE:4の発売とDragon's Dogma 2の開発が発表されました。どちらもメチャクチャ大好きなシリーズだったので「発売日に遊びたいけど、浪人するから無理かぁ...やだなぁ」と思ってました。

受験一週間前には教授が中学校に出前授業に行くというイベントがあり、手伝ってくれる学生を募集してましたが、勉強のモチベもなかったので名乗り出ました。中学生の姿を見て「この子たちにはまだ希望があるなぁ」と思い羨ましかったです。

試験6日前から、時間配分の確認のため毎日東大の過去問を1年分解くということをしました。既に何回も解いてる問題なので当然9割以上解けるわけですが、これのおかげでだいぶ自信をつけることができました。おススメです。

一次試験前日

都立大を受験しました(合格)。乗る電車を間違えてギリギリで会場に到着しました。しかも面接があるのでスーツで行ったのですが、駅から会場まで競歩してたため汗だくで到着しました。

都立大を受けた後、君、よっしー君、そう君と初めて会って湯島天満宮に行きました。そこでおみくじを引いたら自分は大吉でした。その後東大に行って記念写真を撮ったり、会場の場所を確認したりして最高にエモい瞬間を過ごしました。

一次試験

私服で行きました。暑いので必ず私服で行きましょう。

英語

【問題1:英文和訳】

宇宙の膨張とかの話でした。問題数は(A)~(D)の4つでしたが、1文1文が長く訳しづらいと感じました。難易度は例年通り。

【問題2:和文英訳】

AIとかディープラーニングとかの話です。あの松尾豊教授に関する(が書いた?)文献でした。問題数も難易度も例年通り。

【問題3:長文読解】

都市の種類の話。都市工学?見開き2ページにわたる長文で、メチャクチャ長かったです。そして難易度も難しかったです。自分は問題3にたどり着いた時点で1時間ほど余っていましたが、全然分からずにだいぶ適当に埋めました。長文を読むのは簡単でしたが、問題が抽象的なことを聞いていて答えづらかったです。

 

問題3は微妙でしたが、まわりも解けてないだろうと思い数学へのやる気に満ち溢れてました。

数学

【問題1:微分方程式

前半:z=x^αの変数変換を行うもの。2021の(1)に似てると思いました。変数変換後に「その微分方程式が線形微分方程式となるようなαを求めよ」とか珍しい問題も出ました。

後半:リッカチの連立微分方程式?誘導で「○○を示せ」というものが2個ほどあり、最終的には方程式を解けるような問題だったのだと思います(誰かが「誘導なしで解く必要あった」と言っていたので、誘導ではない小問だったのかも)。

【問題2:確率】

コインで表が出たらスコアを+1、裏が出たら-1するというもの。前半は簡単でしたが、後半は「n回コインを投げたときのスコアをSnとすると、全てのj(0<j<n+1)についてSjが0を下回らない確率」などを考える必要がありかなり難しかったです。

【問題3:複素関数

前半:複素の漸化式。漸化式を色々やって求めたものを複素平面上に図示する問題など。

後半1:複素積分。この問題は唯一例年っぽさがありましたが、場合分けが必要だったらしいのでちゃんと難しかったみたいです。

後半2:写像。証明っぽい問題と、写した後の図形がどんな図形かを示す問題。

【問題4:線形代数

過去問特訓の一番最後にあるような、3次元空間の回転に関する問題。

 

諸悪の根源です。半分ぐらいしか書けませんでした(自信がある問題はもっと少ない)。試験中に「不合格確定!」と思ってもう完全にあきらめました。「最後まであきらめるな」「部分点狙いで何か書いておけ」とかよく聞きますが、そんな気も起きませんでした。日本語の説明を省略しまくったり、汚い字で書いたりして完全に戦意喪失してました。おそらく試験時間の半分以上はペンが進んでいなかったので、まわりが書いてる音を聞いて「早く終われ...!!」とずっと思ってました。

試験後、そう君と、さらにStudyplusでつながっていた人たちも含めてスタバに行き3科目受験勢(君、よっしー君)を待ちました。てか3科目受験勢は数学の後に理科受けたんですよね...。自分だったら心がもたなかったと思います。彼らの試験も終わった後、みんなでサイゼに行き晩ご飯を食べました。数学の問題について文句を言いあったり、「他の人はもっとできてないはず」と励まし合ったりして人生で一番楽しかった日かもしれません。

二次試験まで

家に帰ると試験のことを思い出してしまいました。他の人もできてないとは思いましたが、自分が上位20人に入ってるとは思えませんでした。色々な人に会えたのは良かったけど、「この4年間も無駄だったな...」と思ってました。試験中に諦めたことも後悔し、もっと何か記述しておけばよかったと思いました。母親が慰めてくれましたが、かけてくれた言葉に対して全部論破したりして完全に人間としてオワってました。卒研もやる気にならなかったので、授業だけ出てGTA5を遊びまくってました。

合格発表の前日も、「今はまだ希望が無くはないけど、明日になったら不合格が確定するのか...」と思い、どうでもよくなって朝4時まで夜更かししてました。

次の日、合格発表の時間から1時間ぐらい寝坊してベッドの上で寝ながら合格発表を見ました。「さっさと見て先生に不合格の報告をしよう」と思ってたので、なんの躊躇もなくサイトを開いたら知ってる番号がありました。すぐに親や友達、先生に報告しましたが、全く実感がなく嬉しさはあまり無かった気がします。ずっと誰かが間違えて自分の受験番号を書いたのではないかと疑ってました。しばらくして東大から、二次試験に持参する健康管理チェック表の添付メールが届き、やっと合格を実感しました。

ちなみに君、よっしー君、そう君も合格してました。いや、全員進学に強い高専ではないのに凄くね?

二次試験までは、後輩に問題集を譲るための資料を作ったり、このブログを開設したりしてました。

二次試験

自分の面接は13:30集合だったので、早めに行って1次で会った人の一部+αの人たちとサイゼで昼ご飯を食べ、その後二次の集合場所に行きました。自分の番が来たら面接会場まで案内されますが、そこから会場の前でもう5分ぐらい待たされました。ついに面接が始まり部屋に入ると「こちらに来て座ってください」と言われ、「え、荷物はどこ置くの?」と思いました。明らかに荷物置き場みたいな机が用意されてて勝手に置こうかと思いましたが、結局椅子の横に置きました。10人ぐらい教授がいましたが、何時間もぶっ通しで面接してるからか、やる気のなさそうな方が多かったです。ずっと下を見てる方が多く、ほおづえをついている方もいたりして「ちゃんと俺の話聞いてるよね…?」って思ってました。でも雰囲気としては圧迫とかではなく普通の感じでした。もちろん緊張もして、全ての質問に対し1,2回ずつ噛んでました。質問は、しばらくは端に座っている一人の方(おそらく第一志望の学科の教授)からされました。

 

Q.志望動機は?

A.私はシステム創成学科のカリキュラムにあるプロジェクト演習に興味をもちました。現代の技術者には知識や技術だけでなく、コミュニケーション能力や社会の問題を発見し解決する能力が求められていると考えているため、これらの能力を育むことができる点に魅力を感じ志望しました。

Q.卒業研究は何やってる?

A.(卒業研究(データハイディング)の説明をしました。)

Q.ちょっと僕の専攻と違うんだけど、もう少し詳しく説明して?

A.(もう少し詳しく説明しました。)

Q.あ、データマイニングじゃなくてデータハイディングね(聞き間違いしてたっぽい)。その研究の目的は何?

A.(自分の研究室の教授が研究室紹介のときに言っていたことを言いました。)

Q.志望調査書に書いてある「規格外野菜の有効活用」というプロジェクトが凄く面白そうなんだけど、説明してくれる?

A.(説明しました)

Q.消費者はどのようにそのシステムを広めるの?(質問の意図が分からなかったので、「消費者はどのようにそのシステムを使うのか」という解釈に勝手に変えてしまいました)

A.消費者はインターネット上で、他のサイトのように商品を選んで購入します。

Q.ん、他にも規格外野菜を売ってるサイトがあるの?

A.あ、メルカリのような形で、オークションサイトのようなものです(メルカリはオークションサイトじゃないけど、通販サイトのようなものをイメージしてほしかった)。

Q.あ、オークションなの?

A.はい、購入方式はオークションにしました(なぜオークション形式にしたのかも説明した)。

Q.君、志望調査書にやりたい研究のこととか書いてないけど、やりたい研究とか将来やりたいこととかは考えてない感じ?(これはミスりました。研究の話は聞いてほしくなかったので志望調査書に書きませんでしたが、どうせ聞かれるなら書いておけばよかったです。研究のやる気がないと思われたかもしれません)

A.研究テーマは調査中ですが、現時点では〇〇研究室か〇〇研究室を考えています。

Q.システム創成学科のプロジェクト演習に興味をもってるみたいだけど、プロジェクト演習自体は東大全体で行っているものでうちだけじゃないんだけど、うちだけだと思った?

A.システム創成学科が特にプロジェクト演習に力を入れていると思いました。またそれだけではなく、文系科目も含めた幅広い分野の科目を学べる点にも魅力を感じました。

 

ここで、ずっと質問していた方が「私からの質問は以上です」と言い、別の方からも質問されました。

 

Q.第ニ志望の都市工学科の志望理由は?

A.都市工学科では都市の問題や環境の問題を題材としたカリキュラムがあり、それらの問題を解決するといった点ではシステム創成学科と似ていると思いました。

Q.君の卒業研究でやってることは、どのようにして都市の問題を解決できると思う?(この質問は苦戦しました)

A.災害時に活用できると思います。都市は人口も多く災害時の混乱も多いと思うので、防災サイレンの音に情報を埋め込むなどして役立てると思います。

Q.社会の課題を発見する能力はどのようにして伸ばすことができると思う?(この質問に答えるのが一番苦戦しました)

A.やはり社会の課題を発見する能力を育むということに関しては、私も入学後に苦労することになると思いますが(中身のないことを喋ってこの間に考える)、幅広い学問を学ぶことが大切だと思います。社会には理系科目を専攻している人々以外にもたくさんの方が暮らしているので、幅広い学問の知識をつけることでそのような方々の立場にたって考えることができると思います。

 

決して良い面接とは言えないし、就活なら落とされてたかもしれませんが、まあ落ちることはないだろうと思いました。面接で聞かれそうな質問は色々想定して、言うことを考えておいた方が良いと思います。想定した質問が聞かれなくても、別の質問で用意した答えを使い回すことができます(自分も結構それがあった)。その後、みんなで東大内の購買やサイゼに行きました。

二次の合格発表日、スマホを手で隠して少しずつ上にスライドさせると「以上20名」という文字が見え、安心しました。無事第一志望のシステム創成学科に合格してました。

まとめ

今年は数学の傾向がガラッと変わり、例年とは比べものにならないくらい難しくなりました。これからもこの傾向が続くのであれば、今までの先輩方の体験談などは全く参考にならないと思います。「編入数学が得意」ではなく「数学自体が得意」にならないと解けないと思いました。高度な応用力が必要なことは確かですが、何をすれば良かったかは分かりません。自分の勉強時間は受験者の中で平均程度だと思いますが、仮にこの倍勉強していたとしても、根本的に違う勉強をしないと正答率は変わらなかったと思います。

東大を本気で目指すなら、かなりの苦労を経験することになると思います。ベタな話ですが、もし望む結果が得られなくともその苦労は無駄になりません。自分は編入勉強を始める前と比べて、学力もですが、人間としても圧倒的な成長をしたと感じます。

自分は「俺は絶対に東大に行かなきゃダメだ」と思っていたので(その割には勉強時間少ないけど)メンタルが崩壊したときもありましたが、気楽にできたら良いと思います。やるだけやったらあとは運ゲーなので、「合格する見込みがあるレベル」にまで到達できたら「あとはもう知ーらない!」と思って気楽に臨んでも良いと思います。

 

この4年間、何をしてるときも「勉強しなきゃ」と思いながら生きてきたので、やっと解放された感じがします。まだ高専卒業まで半年以上あるので、卒研やプロコン(人生初参加)を頑張ろうと思います。

かなり長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。

 

得点開示(2022/09/03追記)

記述量的に数学6割はあり得ないので相対評価で点数をつけてるのだと思いますが、例年なら落ちてる点数なのでやっぱ今年は難しめなんですかね。

英語65.33%  数学59.75%